第4回「TOKYOテレワークアワード」(東京都)推進賞

第4回「TOKYOテレワークアワード」(東京都)推進賞

■「TOKYOテレワークアワード」とは

東京都がテレワークの定着・浸透に向けて行っている取り組みです。
(引用元:https://www.telework-rule.metro.tokyo.lg.jp/award/)

■受賞年

2024年

■当社の取組内容

(1)働き方選択制度を導入し、一人ひとりが活躍できるように
<「働き方選択制度」の制度概要>
当社には一人ひとりが働き方を選択できる「働き方選択制度」があり、働く場所と働く時間に関して多くの選択肢を用意しています(2020年6月から導入開始)。働き方は業務都合・自己都合・家庭都合のバランスを取りながら決定します。また、働き方選択制度は全社員対象の制度です(階級、勤続年数、新卒/中途など関係なく、全員利用できます)。
TOKYOテレワークアワード
働く「場所」の選択肢について
  • 5つの働く場所の選択肢から1つを選択し、メイン勤務地として設定します。(選択肢:東京都新宿区にある本社/山梨県富士吉田市にあるサテライトオフィス/自宅/anyplace(全国200箇所以上のワークスペース)/サードプレイスオフィス)
  • メイン勤務地によって金額や内容が異なりますが、それぞれに適した通勤交通費、手当が支給されます。
  • メイン勤務地は就労開始後に何度でも変更可能なので、ライフステージの変化等に合わせた働き方を選ぶことができます。
働く「時間」の選択肢について
  • 朝5時から夜10時の間に所定労働時間分働くこととなります。
  • 中抜けの上限回数、時間制限はとくにありませんので業務都合がつけば、仕事とプライベートをパズルのように組み立てた働き方が可能です。
<運用上特に工夫した点/成果>
テレワークを特別な働き方にするのではなく、働き方の選択肢の一つとして捉えることができるように社内周知をおこなっています。その結果、介護・育児・通院等の事情を抱える方はもちろんのこと、1日8時間/週5日勤務する方がオンラインで大学院に通うことができるようになり、また別の方は、朝の時間帯にパフォーマンスを高く発揮できるため朝6時から勤務を開始して15時に仕事を終了させ、外が明るいうちにランニングを行って体力向上のための時間を設けることもできるようになっています。
その他、グループウェア上で一人ひとりが自分の働き方を宣言できる場所を設けており、自分と相手の働き方に関して尊重して勤務できる環境を用意しています。また、テレワーク規定を用意してクラウドストレージサービスへ格納することで、いつでもどこでも内容を確認できるようになっています。

(2)山梨県富士吉田市にサテライトオフィスを開設し人材獲得を実現
<サテライトオフィス情報>
山梨県富士吉田市内にサテライトオフィスとして使用できる施設を4つ開設しました(名称:ドットワーク富士吉田、ドットワークPlus、ドットワークPlus Lab、.work ANNEX)。
業務都合、自己都合、家庭都合に合わせて仕事場を選択できるようにするため、仕事場ごとに個性があります。
  • ドットワーク富士吉田 TOKYOテレワークアワード 三面ガラス張りの室内から大きな富士山が望めるワークスペース。自然光が多く入り、富士吉田市内の町並みも楽しめる。ワーケーション目的での利用や、クリエイティブな仕事に集中したいときに活用。
    https://anyplace.work/
  • ドットワークPlus TOKYOテレワークアワード 富士山駅ビル内にあるワークスペース。室内では社外の方も参加できるイベント(セミナー、ワークショップ等)が随時開催されており、興味のあるイベントに参加可能。日々新しい出会いがあるため、情報収集等のインプットをしたいときに活用。
    https://0555plus.work/
  • ドットワークPlus Lab TOKYOテレワークアワード ドットワークPlusに隣接する施設。高性能PCが用意されている。複数メンバーが集まって行う合宿・キックオフミーティング時に活用。IT人材育成講座が随時開催されているため、自身のスキルアップ目的のために利用することも可能。 https://0555plus.work/store/dotworkplus-lab-open/
  • work ANNEX TOKYOテレワークアワード 無人運営のワークスペース。出入り口はスマートロックで制御されており、365日24時間利用することが可能。自分の業務に没頭したいときに活用。 https://0555plus.work/annex/
<運用上特に工夫した点/成果>
山梨県富士吉田市内のサテライトオフィスで勤務する際の制約はとくに設けていないため、業務上の支障がなければ富士吉田市とこれまで縁がなかった方も日帰りのテレワーク・移住してテレワークができるようにしています。山梨県富士吉田市にサテライトオフィスを設けてテレワークができるような仕組みを構築した結果、Uターン希望者・移住希望者がエントリーしてくれることが増え、2023年10月末時点で、累計32名の採用に繋がっています(内、Uターン3名、移住者7名、二拠点居住者5名、現地採用17名)。

(3)帰省先での勤務、時間帯によって仕事場を変えることも可能に
<メイン勤務地以外の仕事場で勤務できる「スポット勤務地申請」>
働き方選択制度にて決めたメイン勤務地以外の場所で勤務する際に使用するのが「スポット勤務地申請」です。その日・その時間の業務都合、自己都合、家庭都合に合わせて仕事場所を選ぶことができます。そのため、「今日は企画業務をするために富士山を見ながら働こう!」「子どもと過ごす時間を多く確保したいから、保育園の近くの仕事場で働こう!」など、その時々の状況に合わせることができ、ライフワークバランスの向上に役立てることができます。

また、一時的に実家で勤務することも可能です。そのため、夏季休暇・年末年始休暇などの連続した休暇の前や後に実家で勤務を行うことで移動のラッシュを回避することができます。また、特に何もない日常においても実家で勤務をすることで家族とのコミュニケーションの時間を平日に確保することができるようになり、就業前・就業後の時間を有効に活用できます。

<活用事例>
Aさん)実家で勤務した際は、業務の休憩時間に愛犬に触れることができて、とても癒やされました!場所を変えてその日一番だと思う環境で業務ができるので、様々なライフスタイルにフィットすると感じています。フルリモートという環境下で、仕事を効率よく進めていくことに苦労する場面も多々ありますが、そういった困難に対しても、どうすればパフォーマンスが向上するか、より働きやすくなるのかを考えて行動に移しながら過ごす日々に、私自身とても充実感を感じています。

Bさん)私はアメリカとフランスの大学院に時差を利用してオンラインで通っています。2つの大学院に通いながら、学んだことを社会で実践しながら働きたいと考えていたときに当社の「働き方選択制度」と出会い、転職を決めました、もうすでに通いはじめてから2年ほど経っていますが、社内制度のおかげで無理なく続けられています。

Cさん)私は自然豊かな環境で仕事とプライベートの両立をしながら生活したいと考え、地元である山梨県にUターン転職しました。家庭都合・業務都合を考慮して主に自宅で勤務しており、必要に応じてサテライトオフィスにスポット勤務し、書類の発送業務等を行っています。業務を行っている中で質問があるときには上司とオンライン会議ツールで相談しています。まるで対面で話しているように相談することができているので、今のところ自宅で勤務することの不便さは感じたことがありません。